就労継続支援A型とB型の違いとは?賃金・対象・働き方を比較【藤沢】

就労継続支援の利用を考えるとき、最初に迷いやすいのが「A型とB型は何が違うのか」です。
この記事では、雇用契約・賃金と工賃・対象者・働き方の違いを、比較表と全国・神奈川県の平均データで整理します。
迷ったときの考え方の目安と相談先もご案内します。
相談や見学からゆっくり確かめていきましょう。
就労継続支援A型とB型の違いは?

就労継続支援A型とB型のいちばん大きな違いは、雇用契約の有無です。
A型は事業所と雇用契約を結んで働き、時給は原則として最低賃金以上です。
B型は雇用契約を結ばず、作業の成果に応じた工賃を受け取ります。
違いが一目でわかる比較表
| 項目 | A型 | B型 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | あり | なし |
| 収入 | 賃金(原則として最低賃金以上) | 工賃(成果に応じた支払い) |
| 対象者・年齢 | 雇用契約を結んで働ける方(原則65歳未満) | 雇用契約で働くことが難しい方(年齢の上限なし) |
| 働き方・時間 | 決まった時間に通うのが基本 | 時間・日数を調整しやすい |
| 利用期間 | 制限なし | 制限なし |
工賃とは、作業の成果に応じて支払われるお金のことで、最低賃金法の適用はありません。
そもそも就労継続支援とは
就労継続支援は、障害者総合支援法にもとづき、一般企業で働くことが難しい障害・難病のある方に働く場を提供する福祉サービスです。
A型の全体像は、就労継続支援A型とは?対象・給料・流れをわかりやすく解説【藤沢】をご覧ください。
出典: 厚生労働省「障害者の就労支援対策の状況」(2026年7月時点)
違い①雇用契約と収入
A型は雇用契約あり・時給は原則として最低賃金以上
A型では事業所と雇用契約を結ぶため最低賃金法が適用され、時給は原則として都道府県ごとの最低賃金以上です。
厚生労働省の調査では、A型の平均賃金は全国で月額91,451円、神奈川県では月額97,656円でした(いずれも令和6年度)。
手取りや月収の目安は、就労継続支援A型の給料はいくら?平均と手取りを藤沢の事業所が解説をご覧ください。
B型は雇用契約なし・作業に応じた工賃
B型は雇用契約を結ばず、作業の成果に応じた工賃を受け取ります。
平均工賃は全国で月額24,141円、神奈川県では月額23,307円でした(いずれも令和6年度)。
金額の差は優劣ではなく、雇用契約の有無というしくみの違いによるものです。
そのぶんB型には、体調に合わせて時間・日数を調整しやすい特長があります。
平均額は、働く時間や事業所による個人差も大きい数字です。
出典: 厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について」(2026年7月時点)

違い②対象者・年齢・利用料
A型の対象: 雇用契約にもとづく就労が可能な方
A型の対象は、一般企業で働くことが難しく、雇用契約にもとづいて継続的に働ける方です。
年齢は原則65歳未満です(一定の要件を満たす場合は、65歳以上も利用できる場合があります)。
B型の対象: 雇用契約による就労が難しい方
B型の対象は、年齢や体力の面などから雇用契約にもとづく就労が難しい方です。
年齢の上限はなく、通所ペースを相談しながら利用する方が多くいます。
出典: 厚生労働省「障害福祉サービスについて」(2026年7月時点)
利用料はどちらも所得に応じた負担上限あり
利用料のしくみはA型・B型で共通で、前年の所得に応じて月の負担上限額が決まります。
生活保護受給世帯と市町村民税非課税世帯は0円、課税世帯は月9,300円または37,200円が上限です。
多くの方が自己負担なしで利用しています。
出典: 厚生労働省「障害者の利用者負担」(2026年7月時点)
違い③働き方
A型の働き方の例: 長後店の勤務時間と1日の流れ
ここからは、当事業所「ほまれの家 長後店」(藤沢市のA型事業所)の例で、A型の働き方を紹介します。
勤務時間は10:00〜15:30、営業日は平日のみ(土日祝休み)です。
- 10:00 朝礼・タイピング練習
- 10:05 午前の作業
- 12:00 昼休憩
- 13:00 午後の作業
- 15:20 掃除・片付け
- 15:30 退勤

当事業所の令和7年度実績では、1日労働時間は平均4.2時間でした。
作業内容や働き方は事業所ごとにさまざまです。
長後店はデジタルワーク特化で、ブログライティング・動画編集・SNS運用などのPC作業が中心です。
週の日数や短時間勤務は、体調に合わせて相談のうえ決めています。
B型の働き方: 自分のペースを優先しやすい
B型は、時間や日数を相談しながら決める事業所が多く、体調の波に合わせて通いやすいのが特長です。
ただし「A型は長時間、B型は短時間」とは限りません。
A型でも、長後店のように短時間勤務を相談できる場合があります。
A型とB型、どちらを選べばいい?考え方の目安
どちらが合うかは、体調・生活リズム・働く目的によって変わるため、一概には決められません。
決まった時間に通い、雇用契約のもとで働く準備があるかがひとつの目安です。
主治医や相談支援専門員に相談し、見学・体験で確かめると安心です。
考え方の目安: 自分に問いかけたい3つの質問
- 決まった曜日・時間に通うことを想像して、体調と生活リズムに無理はなさそうか
- 「雇用契約を結んで働く」ことに今の自分は近いか、まだ準備の段階か
- いま優先したいのは、収入か、生活リズムづくりか
どの答えにも、正解・不正解はありません。
迷うのは自然なことです。
迷ったら相談と見学から始める
一人で決める必要はありません。
主治医、相談支援専門員(福祉サービスの利用計画を一緒に作る専門職)、市の障がい福祉窓口に相談できます。
令和7年(2025年)10月には、自分に合った働き方を整理する新サービス「就労選択支援」も始まりました。
出典: 厚生労働省「就労選択支援について」(2026年7月時点)
最初の選択は固定ではなく、B型からA型へ移る方もいます。
「ほまれの家 長後店」では、無料の見学・体験で作業風景を確かめてから考えられます。
よくある質問
Q. B型からA型に移ることはできますか?
A. 体調や状況に合わせて、B型からA型へ移る方もいます。
利用の手続きは、市の窓口や相談支援専門員にご確認ください。
Q. 障害者手帳がなくても就労継続支援を利用できますか?
A. 自治体の判断で、主治医の診断書などをもとに利用できる場合があります。
「ほまれの家 長後店」でも、診断書でご利用いただける場合があります。
Q. 就労移行支援とは何が違いますか?
A. 就労移行支援は、一般企業への就職を目指して訓練するサービスです。
利用期間は標準24か月です。
働いて賃金や工賃を得ることを主な目的としない点が、A型・B型と異なります。
出典: 厚生労働省「障害者の就労支援対策の状況」(2026年7月時点)
Q. A型やB型に利用期間の制限はありますか?
A. A型・B型とも、利用期間の制限はありません。
出典: 厚生労働省「障害者の就労支援対策の状況」(2026年7月時点)
Q. 見学や体験に費用はかかりますか?
A. 「ほまれの家 長後店」では、見学(約1時間)も体験利用(2~5日間)も無料です。
体験は雇用契約を結ぶ前のため、給与はありません。
まとめ: 違いがわかったら、見学で「働く場の空気」を確かめてみませんか
- 最大の違いは雇用契約の有無
- A型は賃金(原則として最低賃金以上)、B型は工賃
- 全国平均はA型91,451円・B型24,141円、神奈川県はA型97,656円・B型23,307円(令和6年度・月額)
- どちらが合うかは一人で決めなくてよい
- 相談と見学・体験で確かめられる
A型とB型で迷ったら、実際に見て比べるのが近道です。
「ほまれの家 長後店」の見学・体験はどちらも無料です。
見学・体験の流れと当日の持ちものもご覧ください。
見学・体験のご相談は、LINEからお気軽にどうぞ。
「ブログを見た」とひとことお送りいただければ、スタッフがご案内します。
執筆: ほまれの家 長後店 編集部(運営者情報・コンテンツ制作方針)

